大ヤコブ 守護聖人

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大ヤコブ 守護聖人となる

ヤコブの遺骨はスペインへ

大ヤコブの殉教後、大ヤコブの亡骸(なきがら)をエルサレムに埋葬することは困難でした。反キリストの勢力が強かったためです。

「黄金伝説」によると、弟子たちはユダヤ人たちを怖れて、夜こっそりと大ヤコブの亡骸を持ち出し、舟に積んで地中海に出ました。埋葬の場所は神にゆだねることとし、風や潮の流れにまかせて航海した末、わずか7日間でイベリア半島(スペイン/イスパニアのガリシア地方)に漂流しました。そして、大ヤコブの亡骸は無事にスペインの地に葬られましたが、墓の場所は忘れ去られてしまいました。


大ヤコブの遺骨が発見される - 813年

9世紀に入って、大ヤコブの亡骸が埋葬されたと言われるスペイン北西部のガリシア地方の野原の夜空に星が現れます。そして、地面に一条の光が降り注いでいる光景を羊飼いが目撃。羊飼いが星に導かれるように行ったところ、遺骨と墓が見つかり、これこそが聖ヤコブの墓に違いない、大発見だと、一大ニュースとなりました。この知らせを聞いた国王アルフォンソ2世は、大変感激し、大ヤコブの墓の上に立派な聖堂「サンティアゴ・デ・コンポステラ」を建てました。

Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステラ) スペイン<br />大ヤコブの墓が納られている聖地

Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステラ) スペイン
大ヤコブの墓が納られている聖地

※サンティアゴ(聖大ヤコブ)・デ・コンポステラ(星の野)

大ヤコブの遺骨が発見されたときは、スペイン人とサラセン人との戦の真っ最中でした。スペインの戦士たちは「聖大ヤコブとスペインのために、命がけで戦うぞ!」と士気が高まり、勝利を手にすることができたといわれています。そして、聖大ヤコブは、スペイン、そして戦いの守護聖人となりました。

こうして聖ヤコブを祀って建立されたサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂は、現代でも巡礼者が絶え間なく訪れるキリスト教の聖地のーつとなっています。

※キリスト教(カトリック)の三大巡礼地…聖都エルサレム、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂



〔参考・引用〕
日本聖書教会「新約聖書(新共同訳/口語訳)」/新日本聖書刊行会「新改訳聖書第三版」/創元社「聖書人物記」/日本文芸社「人物でよくわかる聖書(森実与子著)」/株式会社カンゼン「聖書の人々」/wikipedia/webio「世界宗教用語大事典」/kotobank.jp