聖書と歴史の学習館

成長期間と完成期間
における原理数

01/04

「九数」「十数」「四十数」

成長の三段階をさらに三段階に区分すると九段階になります。これが九数の原理的な根拠(ルーツ)です。ここで、九段階目は、あくまでも完成の一歩前であり、十段階目に入って初めて完成します。十段階目を「神の直接主管圏」と呼んでいます。

ところで、「帰一」という言葉があります。これは、「分かれていたものが、一つになる」という意味です。

神の直接主管圏に入るということは、神と一体になることを意味しています。成長段階(一段階~九段階)では、神と分かれていたものが、成長して十段階に入ると神と一体になる(心情的に繋がる)ということです。そのため、「十数」は「帰一数」と呼ばれています。

成長の三段階と「九数」「十数」「四十数」

 

また、四位基台の一つの位(上の四位基台の図の一つの○)が十段階を経ると、十段階です。そして四つの位を合計すると、四十段階になります。これが「四十数」の根拠になります。

Divine Principle

成長期間三段階の各期間が、再び、各々三段階に区分されれば、九段階になる。九数の原理的根拠はここにある。ところが、神の無形の二性性相の数理的展開により、その実体対象に分立された被造物は、成長期間の九段階を経て、第十段階である神の直接主管圏に入り、神と一体となるとき、初めて創造目的を完成するようになる。それゆえに、我々は、十数を帰一数と称する。神が、アダム以後十代目にノアを選ばれたのは、アダムを中心として成し遂げようとされたみ旨を、ノアを中心として復帰させ、神の側へ再帰一させるための十数復帰の蕩減期間を立てさせるためであったのである。

原理講論「摂理歴史の各時代とその年数の形成」

02/04

一六〇数

上記の四位基台では、四位基台をひとつの単位のようなイメージで見ましたが、もう一歩発展させた考え方があります。それは、四位基台を構成する各位(一つ一つのポジション)も、四十数を立てなくてはならないという考え方です。

四十数を立てるためには、上記のとおり、四位基台が十段階を経る必要があります。つまり、四位基台の各位もそれぞれ四位基台からなっているというイメージになります。結果として、四位基台1つが十六数となります。

一六〇数の根拠

 

四位基台1つを十六数として10段階を経ると合計一六〇数となり、これが「一六〇数」の根拠(ルーツ)となります。

Divine Principle

我々はまた、人間始祖が四十数完成の成長期間をみな通過しない限り、四十数完成実体になれないということも既に論述した。ところが、堕落人間は蕩減復帰のための四位基台をつくり、アダムが堕落せずに立てるべきであった四十数を復帰する蕩減期間を立てなければ、四十数完成実体の復帰のための中心人物とはなれないのである。したがって、四位基台の各位が四十数を復帰する蕩減期間を立てなければならないので、それらを合わせると一六〇数を復帰する蕩減期間とならざるを得ない。そして、これを帰一数として、それを十代にわたって立てなければならないので、これらを合わせて一六〇〇数を復帰する蕩減期間とならざるを得ないのである。神がアダムから十代と一六〇〇年目にノアを選ばれたのは、堕落人間が正にこのような一六〇〇数を復帰する蕩減期間を立てなければならなかったからである。

原理講論「摂理歴史の各時代とその年数の形成」

03/04

「四数」と「七数」

「四数」の根本は四位基台です。被造物はすべて四位基台が完成することにより、存在しています。「天」に対して、被造世界を「地」として、「四数」は「地の数」と呼ばれます。そして、天の数の「三数」と地の数「四数」を合計すると「七数」になります。これは、天地創造が「七日」になっていることの根拠とされています。

Divine Principle

被造物はこのように、神を中心として一体となり、四位基台を造成するためには、成長期の三期間を経て、三対象目的を完成しなければならない。このような理由で、三数を天の数、または、完成数と称する。

原理講論「摂理歴史の各時代とその年数の形成」

Divine Principle

ある主体と対象とが、神を中心として合性一体化し、三位一体をつくるとき、その個性体は四位基台をつくり、東西南北の四方性を備えた被造物としての位置を決定するようになる。このような意味から、四数を地の数と称するのである。

原理講論「摂理歴史の各時代とその年数の形成」


04/04

七数完成期間と「二十一数」

天地創造に限らず、さまざまなもの完成される一期間を「七数」と考えるとき、この一期間を「七数完成期間」と呼びます。

そこで、三段階の成長期間をそれぞれ「七数完成期間」として、その三段階を経て、全体が完成すると考えると、全成長期間は「二十一数」の完成期間になります。

二十一数完成期間

 

聖書の中にも次のように二十一数が現れています。

  • ノアが7日毎に三回にわたって鳩を外に放したので、その全期間は二十一日となった。
  • ヤコブが、ハランへ行ってから、再び、カナンに帰ってくる期間は、七年ずつ三次にわたって、二十一年を要した。
  • イスラエル民族のバビロン捕虜および帰還の期間の合計二一〇年。
  • 新約時代の法王捕虜および帰還の期間二一〇年。
〔出典・参考〕
世界平和統一家庭連合「原理講論」/slideshare「原理本体論/家庭盟誓」