復帰の摂理

こちらは「前の記事」からの続きです

神が人間と万物を奪い返す摂理

天地創造は未完了

神の天地創造において、人間の創造は最終段階であり、最も重要なプロセスでした。神は我が子として人間を創造し、人間に創造主としての立場を付与したかったために、人間にも天地創造の一端を担わせました。神ですら干渉できない天地創造の責任分担とその期間を人間に与えました。 それは、人間が自らの力で成長し、神の血統を持つ人間始祖として誕生することでした。 天地創造に人間も加担したという条件のもと、神は、人間に我が子としての地位を与え、被造物すべてを我が子に与える摂理をされたのです。しかし、人間の成長過程において、人間始祖はサタンと関係を結ぶことにより、人間はサタンの血統となり、サタンの子となってしまいました。 その後、神は人間をサタンから奪い返す摂理を進められています。人間が未完成であるため、神の天地創造はまだ終わっていないのです。


復帰の摂理

神は絶対的なお方なので、天地創造も絶対的です。天地創造の途中段階で投げ出すことはできません。サタンに奪われてしまった我が子を奪い返すことが、神の「救い」の摂理です。

救いの摂理は、サタンのものになってしまった人間を奪い返し、堕落する前の状態に人間を戻すことです。そして、人間は本来の姿で再び成長し、完成することにより、神の摂理(天地創造)が完結します。そのため、救いの摂理は、人間がサタン世界から神の世界に帰る摂理「復帰の摂理」といわれています。

復帰の摂理は、人間の責任分担の中で起こったことなので、神は干渉できず、人間自らの力で復帰していく必要があります。そこに復帰摂理の困難さがあります。


神の摂理は一人の人物から始まる

神は、サタンの世界から、人間(中心人物)を選び出し、そこから救いの摂理を始めました。摂理はアダムの家庭からすでに始まっていましたが、摂理が顕現したのは、ノアの洪水でしょう。神はノアを選び出し、他の罪悪世界をすべて滅ぼしてしまったのです。しかし、ノアのときは、次男ハムの過ちにより神の摂理は頓挫。その後、アブラハム・イサク・ヤコブのときに家庭レベルでの基盤をつくることに成功します。アブラハムの子孫は増え続け、氏族から民族レベルへと摂理の範囲(神の版図)が広がります。今でも、アブラハムはイスラエル民族の祖父とされ、イスラエル民族(ユダヤ民族)は神から選ばれた選民という意識を持っています。


神の摂理は世界レベルへ

さらに、モーセ、ソロモン、イエス・・・と続き、イエス以降は、ユダヤ民族に代わり、キリスト教を中心として、世界的なレベルで摂理が展開されています。神の摂理はサタン世界から、神側の世界に人間と万物(土地や財物など)を奪い返すことです。人類の歴史は闘争の歴史といわれますが、これは神がサタン世界から、人間と被造世界(土地や財物など)を争い返す摂理が進められているために起こっているといわれています。先の世界大戦でも、欧米を中心とするキリスト教国家群が勝利を収めてきました。