神の座を奪ったサタン

神の座を奪ったサタン

神に最も愛されていた天使長

天使は、天地創造の早い段階で創造され、神からとても愛されていました。特に、天使長であったルーシェル(ルシフェル)は、神に最も近い存在で、最も愛され、明けの明星のように輝ける存在でした。 天使は、神とともに大変な苦労をしながら天地創造を行なってきました。


神は人間を最も愛するようになった

天地創造の最終段階で、神の子として人間が創造されました。 神は、我が子である人間をこよなく愛しました。 神は、天地創造の被造物をすべてを惜しみなく人間に与え、それを人間に支配せよと命じます。 一方、天使はあくまでも、神に仕える立場です。そのため、神の子である人間にも仕える立場になりました。 もちろん、神の天使への愛は、変わりません。神は天使よりも、我が子として創造した人間をより愛するようになったのです。


天使長の嫉妬と反逆

この状況に天使長ルーシェルは不満を抱きます。これまで、神に最も愛されていたのは、天使(特に天使長である自分)であったのに、人間が創造されてからは、神は天使よりも後に創造された人間をより愛するようになったからです。さらには、天使は人間の僕(しもべ)となり、見かけ上、降格されたような立場になったからです。

なぜ、天地創造の労苦を共にした自分たちを差し置いて、後から創造された人間を愛するのか。神は、天地創造で働かせるためだけに天使を創造し、実は愛してなどいなかったのではないか。天使長は人間に嫉妬し、神に対して、不信感を抱きます。

天使長には、怒りや妬み、憎みなどの感情が生まれ、神や人間を恨むようになります。そして、天使長ルーシェルは神や人間に仕えるという立場を忘れて、神への反逆(クーデター)を企てます。


神の座を奪ったサタン

天使長ルーシェルは神の座を奪い、人間を自分に従わせ、神の代わって、人間の親(主人)になろうと企てます。そして、人間の支配するはずの被造世界をも自分のものにしようとします。

つまり、

神→人間→天使長・被造世界

という構図を、

天使長→人間→被造世界/p>

という形に変えようとしたのです。この構図には神は追放された形となり、存在しません。

※聖書には、天使が傲慢になり、神の座を奪おうとしたため、神が激怒し、地に投げ落とされたという記録も残っています。

神の秩序とサタンの秩序

 

天使長は、人間の親になるために、人間の血統を奪おうとします。血統は性関係によって成立し、繋がっていきます。

天使長は、成長過程にあったエバを誘惑し、貞操を奪います。つまり、人類の母となるべきであったエバを奪って、天使長の血統を持つ子孫を増やすようにしてしまったのです。さらに、アダムまでもエバと関係を持つことにより、人間は完全に天使長の血統を持たざるを得ない存在となってしまったのです。

これが人間の堕落の本質です。こうして、天使長は、人間の祖先となり、神に敵対するサタンとなってしまいました。

天使長がエバと関係を持つときに、抱いていた心情は、嫉妬、恨み、反逆心、盗み、性犯罪などでした。その霊的(精神的)な要素が人類の母であるエバに注がれてしまったのです。サタンは偽りの父(主人)として、人間と被造世界(万物)を支配するようになりました。

神は栄光のように表現されますが、人間が堕落した後は、我が子をサタンに奪われ、追放された悲劇の神になってしまったのです。