聖書と歴史の学習館

神が人間の堕落を
止めることが
できなかった理由

God wanted to give human beings
everything he has.
01/05

喩え話

ある資産家の息子が就職した。近い将来、結婚すること見込んで、父は息子のために家を建てることにした。土地付きで建設費用は1億円。しかしすべて親が負担するのではなく、500万円だけ息子の負担とすることにした。無条件に息子に家を買い与えるのではなく、息子も建築に加担したという条件でもって、所有権(名義)を与えたかったからである。

息子は月々一定額を、自分の給与から親に返済することとし、完済した時点(息子が責任を果たした時点)で、住宅と土地の所有権を息子に与え、結婚を許可することを父と約束した。

02/05

神の親心

神は、愛する対象を求め、人間を我が子として創造された。それが天地創造の動機である。神は親であり、人間は神の子である。自分の持っているすべてを我が子にを与えたい。大事なものもすべて与えたい。病気になって苦しんでいれば、自分が代わってあげたい。命に関わる病であれば、自分の命と引き換えたい…。親心とは、そのようなものであろう。

神は宇宙のすべてを我が子に与えたかった。それだけではなく、霊界(天国)や神の使いである天使までも僕として与えようとされた。さらには、創造主の立場までも人間に与えようとされたのだ。

03/05

天地創造は神と人間とのコラボレーションで完結する

神は人間のために万物(宇宙)を創造された。しかし、無条件に人間に与えるのではなく、人間も天地創造に加担したという条件で持って、所有権を与えるというルール(原理)を定めた。

喩えると、日用大工で椅子を作ったとしたら、完成直後は、作った本人に所有権があり、誰かと共同で作ったら、両者に所有権があるようなイメージとなる。そこで、神は人間とともに宇宙を創造し、人間も神と対等の創造主の立場を与えることを摂理された。つまり、神ですら干渉できない天地創造の責任分担を人間にも与えたのだ。天地創造は、神と人間とのコラボレーションで完結しなければならない。

※天地創造の責任分担の割合イメージは、神が95%、人間が5%である。

04/05

人間の責任分担とは

ところで、人間の天地創造における責任分担とは、何であろうか。神は人間を未完成の状態で創造された。もし、神が人間までも完成してしまったら、人間は、単なる被造物になってしまい、宇宙の創造主の立場にならない。

天地創造において、神が人間に与えた責任分担は、神の戒めのもと、人間(アダム自身)が自らを人間として完成させることであった。人間が完成した時点で天地創造が完了する摂理になっていた。

05/05

人間の堕落行為を止めることができなかった理由

しかし、人間は神の戒めを守れず堕落してしまった。ゆえに、天地創造は現在も完了していない。堕落する危険性をはらみながらも、神ですら干渉できない責任分担を人間に与えたのは、上記のとおり、神の創造主の立場を与え、宇宙の所有権(主管権)を人間に与える摂理をされたからだ。神は、絶対的であるため、神自らが計画された摂理やルール(原理)を反故にすることはできない。これが、神は人間の責任分担に加担できず、堕落行為に対しても一切干渉できなかった理由である。

〔出典・参考〕
世界平和統一家庭連合「原理講論」