イスカリオテのユダ イスカリオテ出身 イエスの12弟子・12使徒

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イスカリオテのユダ (イスカリオテ出身)

イスカリオテのユダ

ユダは、イエスを死に至らしめた「裏切り者」とされています。英語ではユダという名前は裏切り者の同義語になっているほどです。ユダは殺害をたくらむ反イエス派に銀貨三十枚でひきわたしてしまったからです。

Judas Ischariot(イスカリオテのユダ)

Judas Ischariot(イスカリオテのユダ)

ユダの裏切りは、他の弟子にとっては思いもしなかった出来事だったようです。ユダはイエスー行の金入れを預かるほど信頼されており、他の弟子たちがユダの横領にようやく気づいたのは、本人が自殺した後のことだったと言われています。また、最後の晩餐でイエスが、弟子の1人が自分を裏切るだろうと言ったときには皆が衝撃を受けているが、ユダが裏切ることになるとは誰も思わなかったと言われています。

そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところへ行き、「あの男をあなたたちに引き渡せば、幾らくれますか」と言った。そこで、彼らは銀貨三十枚を支払うことにした。そのときから、ユダはイエスを引き渡そうと、良い機会をねらっていた。
除酵祭の第一日に、弟子たちがイエスのところに来て、「どこに、過越の食事をなさる用意をいたしましょうか」と言った。イエスは言われた。「都のあの人のところに行ってこう言いなさい。『先生が、「わたしの時が近づいた。お宅で弟子たちと一緒に過越の食事をする」と言っています。』」弟子たちは、イエスに命じられたとおりにして、過越の食事を準備した。
夕方になると、イエスは十二人と一緒に食事の席に着かれた。一同が食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」弟子たちは非常に心を痛めて、「主よ、まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。
イエスはお答えになった。「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」
イエスを裏切ろうとしていたユダが口をはさんで、「先生、まさかわたしのことでは」と言うと、イエスは言われた。「それはあなたの言ったことだ。」

新約聖書/マタイによる福音書26章14節~25節
©日本聖書協会/新約聖書 新共同訳

Kiss of Judas/ユダの接吻 Giotto 1304-1306年製作

Kiss of Judas/ユダの接吻 Giotto 1304-1306年製作

イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダがやって来た。祭司長たちや民の長老たちの遣わした大勢の群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。それを捕まえろ」と、前もって合図を決めていた。ユダはすぐイエスに近寄り、「先生、こんばんは」と言って接吻した。

新約聖書/マタイによる福音書26章47節~49節
©日本聖書協会/新約聖書 新共同訳

イエスが逮捕され、有罪の判決が下ったことを知ったユダは、自責の念でいっぱいになります。そして、宗教指導者(祭司長やユダヤ人指導者)へ銀貨三十枚を返し(神殿に投げ込み)、自らも首を吊って命を絶ちました。

The Death of Judas/ユダの自殺<br />Pietro Lorenzetti 1320-1330年製作

The Death of Judas/ユダの自殺
Pietro Lorenzetti 1320-1330年製作

そのころ、イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちや長老たちに返そうとして、「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ。

新約聖書/マタイによる福音書27章3節~5節
©日本聖書協会/新約聖書 新共同訳

祭司長たちは銀貨を拾い上げて、「これは血の代金だから、神殿の収入にするわけにはいかない」と言い、相談のうえ、その金で「陶器職人の畑」を買い、外国人の墓地にすることにした。このため、この畑は今日まで「血の畑」と言われている。

新約聖書/マタイによる福音書27章6節~8節
©日本聖書協会/新約聖書 新共同訳