万有原力の意味、万有原力が及ぶ範囲

万有原力とは

存在するものは、エネルギーを持っている

エネルギーとは、何かを動かすための力を発生させる源となるものです。具体的には、(端的にいえば)光や熱のことです。力やエネルギーは、基本的に目に見えないので、私たちが実感することが難しい概念です。

エネルギーについては、石炭・石油などをイメージするとわかりやすいと思います。これらには多量のエネルギーが潜んでおり、燃やして取り出すことができることから、エネルギー資源(化石燃料)などと呼ばれています。

※力とエネルギーは、厳密な学問では使い分けますが、一般的には同じ意味に用いられることもしばしばあります。ここでも、同等の概念として扱わせていただきます。

物理学によると、万物(物質)が存在すると同時にエネルギーも存在することがわかっています。例えば、私たちの身の回りに存在しているすべてのものは、エネルギー(赤外線)を放射しています。これは、暗闇でも、赤外線カメラでさまざまなものを撮影できるのは、この赤外線を捉えているからです。また、理論物理学者のアインシュタインの理論(※1)により、質量(重さ)はエネルギーと同等であること知られています(※2)。端的に言うと万物 = エネルギー(の塊)となります。

※1:特殊相対性理論

※2:私たちが目にする(この世の)すべての被造物には質量(重さ)があり、被造物はエネルギーと同等ということです。


万有原力とは

万有原力とは、その名のとおり「万物に有する原因となる力(エネルギー)」。英語では、Universal Prime Energyと訳されます。つまり、Universal(全宇宙の)、Prime(もっとも重要な、主要な、最初の、根本の)、Energy(エネルギー、力)です。

私たちが身近に感じることのできるエネルギーは「万有原力」が源泉となって、私たちの世界に表れたものと考えられます。原理講論によると万有原力は、もっと広い意味のエネルギー(力)として定義されています。地上世界(この世)の被造物だけでなく、精神世界(愛の力など)や霊界にまで及ぶ概念です。


すべての存在を存在せしめるエネルギー

上記のとおり、存在するすべてのものがエネルギーを持っていることから、被造物が存在するためには、エネルギーが必要であることが推測されます。原理講論では、すべてのものが「存在するためエネルギー」を生み出す「より根本的なエネルギー」が「万有原力」であることを説明しています。さらに(飛躍しているように思えるかも知れませんが、)神をも存在せしめるエネルギーが万有原力です。

  • 神が永遠に存在する絶対者としておられるための根本的なエネルギー
  • 被造物が存在するために必要なエネルギーを生み出す根本的なエネルギー

万有原力は、神が永遠の存在する絶対者としておられるための根本的なエネルギー(力)なので、万有原力も永遠に自存する絶対的なものであることになります。

万有原力は神の存在と同時に存在エネルギー(力)です。

※より詳しい研究では、神の存在と同時に存在するエネルギーを「原力」と呼び、「原力」が被造世界に現れたものを「万有原力」として区別されています。これは、神に属するエネルギー(力)と被造世界に属するエネルギー(力)を区別して考えるためです。

神はあらゆる存在の創造主として、時間と空間を超越して、永遠に自存する絶対者である。したがって、神がこのような存在としておられるための根本的な力も、永遠に自存する絶対的なものであり、同時にこれはまた、被造物が存在するためのすべての力を発生せしめる力の根本でもある。このようなすべての力の根本にある力を、我々は万有原力と呼ぶ。

God is the Creator of all things. He is the absolute reality eternally self-existent, transcendent of time and space (Ex. 3:14). Therefore, the fundamental energy of His being must also be absolute and eternally self-existent. At the same time, He is the source of the energy which enables all things to maintain their existence. We call this energy "Universal Prime Energy".

出典:原理講論(創造原理/第1章 第2節)


〔参考・引用〕
世界平和統一家庭連合「原理講論」/統一思想研究院「統一思想要綱」