聖書と歴史の学習館

臨死体験と霊界Near Death Experience and Spiritual World

臨死体験とは、一度は死亡宣告をされたものの、再び蘇生するまでの間に経験するさまざまな出来事のことです。医学技術の進歩により、病気や怪我などで心停止した状態になったものの、再び心臓が拍動し、生き返るケースも多くなりました。このため、生死の境をさまよってきた人たちの臨死体験の証言も増えてきます。臨死体験者は、国や宗教、性別、社会地位などに関係なく、不思議なことに似たような証言をしています。ここでは、その代表例を紹介します。

なお、臨死体験は、死亡宣告~蘇生されるまでの時間から、10分程度の出来事と推測されます。

01/08

死亡宣告を聞く

 

死亡宣告とは「ご臨終です」という医師からの言葉です。通常は病室に集まった家族や姻族に向けて語られます。この宣告を死亡したはずの本人が聞くという体験をします。


02/08

トンネルのような狭い空間を通り抜ける

トンネルのような狭い空間をまるでジェットコースターに乗ってような猛スピードで、通り抜けるという体験をします。 かなり長い間、トンネルを通り抜けていたのに、気がつくと、自分の肉体(死体)の近くに戻っており、病室などの天井付近を浮遊しているとのことです。


03/08

病室で自分の姿を見る

トンネルを通り抜けて、天井付近にたどり着き、浮遊しているとき、ある人は、医師が一生懸命に蘇生させようとする自分の姿を見たと言っています。またある人は、家族や遺族に囲まれている自分の姿を見たと言っています。みんなが去ったあと、看護婦が枕元にあったキャンディをつまんで帰ったということまで見たという人もいたそうです。


04/08

お迎えがくる

天井で浮遊して自分の姿を見ているうちに、ふと横を見るとたくさんの人たちが集まっている体験をします。その人たちの中には、すでに亡くなった祖母や若くして亡くなった友人や親戚の人たちもいますが、知らない人がほとんどだそうです。いわゆる「お迎え」といわれています。このとき、自分は本当に死んだことを悟り、生き返りたいという気持ちになる人もいるそうです。


05/08

光の世界へ入る

生命体のように感じる発光体が近づいてくる

お迎えらしき人たちと話をしているうちに、突然目もくらむような光に包み込まれる体験をします。 それは、とても素晴らしい白光体で、人間ではないのですが、生命体のように感じるそうです。 神や天使だったと言う人もいます。 その光に包まれた状態で、心の安らぎと静けさ、そして、言いようのない心の安堵感を感じるそうです。 いつまででもこの場にいたい、お願いしてでも、ずっとこの場にいたいと思うほど、心地よさを感じるそうです。 このとき、生き返りたいという気持ちがなくなっていくことがあるそうです。

しかし、この時点で引き戻された人もおり、再びトンネルのようなところを抜けて、 気がつくとベットに戻り、蘇生しているそうです。

ところで、白光体にはいくつかの質問をされることもあるそうです。 「あなたは、死に先立って心の準備ができていますか」 「あなたは自分の人生を振り返って満足のいくことをしましたか」 というような内容で問いかけられるそうです。


06/08

フラッシュバック(人生回顧)

発光体に問いかけられ、自分の人生を振り返えるとき、 自分の目の前に、自分が生まれたときから息を引き取るまでの人生の歩みが 立体映画のように写し出される体験をします。 それは、まさしく自分の人生で、走馬灯のように見えるそうです。


07/08

ボーダラインに行く

地上界と霊界の境界に行く

フラッシュバックを見た後、この世と死後の世界との境目に相当するような場所に行く体験をします。 ある人は「灰色の霧の壁」を見たと言い、またある人は大きな川を見たと言います。 また、果てしない大草原の中に「うっすらとした柵」を見たと言う人もいます。

そして、そこを越えてはいけないと思い、戻り始めたときに、蘇ったという人もいます。 この壁や柵、川の向こうが「霊界」で、そのボーダラインを超えると完全に霊界に入るのではないかといわれています。


08/08

臨死体験と霊界

臨死体験者の報告は、霊界の存在を検証する上で、有力な手がかりとなっています。 霊界とは「死後の世界」のことで、ここ数十年の間に詳しく研究されるようになりました。 医師が死亡宣告をしたにもかかわらず、 数分後に生き返ったという人の証言内容からも、霊界は調査、分析されています。

霊界については、科学的には実証されていません。 しかし、霊界を科学的に調査・研究されている人たち(※)がいます。 その最たるデータは臨死体験者の証言。 臨死体験者にインタビューしながらデータを集め、そのデータをもとに、研究をされているのです。

※レイモンド・ムーディ(アメリカの医師/心理学者)、ジョージ・ギャラップ(アメリカ世論研究所を設立/心理学者)、ケネス・リング(コネティカット大学教授/心理学者)などの研究者が有名です。