万物の設計者としての神

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万物の設計者としての神

カメラはこの世界を写すためにあります。同じような構造と機能、目的を持った器官を人間が持っています。それは、私たちがこの世界を見るための2つの眼です。眼には、光の量を調節する機能(※1)、ピントを合わせる機能(※2)、色や形を感じ(※3)、その情報を脳に送る機能など、カメラとそっくりです。

※1:虹彩(カメラのレンズの絞りに相当)

※2:水晶体(レンズに相当)や毛様体(ピント合わせのリングに相当)

※3:網膜(デジカメのCCDやCMOSなどの画像素子に相当)


カメラはこの世界をレンズを通して情報を受け取り、その情報をメディアに記録する(写す)という目的を持っています。

眼も同じように、この世界を水晶体を通して情報を受け取り、その情報を脳に送るという目的を持っています。


人間の設計者

ところで、カメラの製作するためには、技術者が設計図を作る必要があります。そして、その設計図に基づいて、職工さんたちが手や機械を使って組み立てます。部品を置いておいたら、自動的にカメラ組み立てられてしまったということはあり得ません。

人間の眼はカメラよりもはるかに精密にできており、科学技術が進んだ現在でも眼を作ることはできません。そのような精密で高度な機能を持つ眼が、原子の海で有機物が自動的に結合して、出来てしまうとは考え難いことです。

自然界には、高度な技術と知恵を持った力が存在し、その自然の力が設計図(遺伝子・DNA)を作り、組み立てたと考えることは、ごく自然なことではないでしょうか。眼だけでなく、他の器官や人間の存在そのもの、自然界、宇宙…これらは皆、高度な仕組みで出来ています。

これら自然の力、万物の力の源となる原因を、宗教では「神(創造主)」と呼び(※)、哲学や科学では「(宇宙の)第一原因」、「(宇宙の)根本原因」などと表現されます。

※キリスト教では、神は「父なる神」、つまり、「人間の生みの親」という位置づけになっています。


人間の設計図

ところで、人間の設計図(DNA)が自然に作られるとは考え難い次のような論証があります。

DNAはヌクレオチドと呼ばれる物質からできています。そのヌクレオチドは64種類あり、それが400個集まるとDNAになります。しかし、適当に組み合わせても生命になりません。生命のDNAになる組み合わせは、多く見積もっても2.5×1063(=25に0が62個付いた数)になります。すべての組み合わせパターンを数学的に計算すると3×10724(=3に0が724個付いた数)になります。

よって、ヌクレオチドが適当に組み合わさって、それが1つの生命のDNAになる確率は、1.2×10661分の1となります。これは10の661乗に1回程度しか起こらない確率(※)ですが、科学の世界では(限りなく)ゼロに等しく、普通は起こらないこととして片付けられるような数です。

※ジャンボ宝くじを毎回1枚買ったとして、94回連続して1等が当選するような確率です。

確率的に見ても、(人間や)眼が自然に出来上がるということは考えられないことです。技術や知恵を持った力、すなわち、神のような存在があって、目的を持って生命をつくられたと考えることの方が無理のない考え方だと思います。

現在、私たちが見ている宇宙は、神のような、何らかの手によって作られた設計図にしたがって創り出されたものだ。

スティーヴン・ホーキング(理論物理学者)


神の存在論証/ニュートンの逸話

次のお話は、イギリスの科学者ニュートンが無神論者の友人に神の存在を認めさせたという逸話です。

ある日、ニュートンは太陽系の模型を腕ききの機械工に作らせました。その太陽系の模型は、手動のハンドルを回すと、歯車とベルトにより、太陽を中心とした、各惑星が実物そっくりに軌道上を回る仕掛けになっている精巧なものでした。それは、部屋の大きなテーブルの上に置かれていました。

ある日、無神論者の科学者の友人がニュートンを訪ねました。友人は模型を見るとすぐにそれを操作し,その動きの見事さに感嘆の声を上げました。

友人「実に見事だ!これは誰が作ったのかね?」

ニュートン「誰が作ったのでもないさ。材料を置いておいたら、ひとりでにこんな形に出来たのさ。」

友人「馬鹿にしないでくれ!もちろん誰かが作ったのに決まっているではないか。その人はなかなかの天才だな。」

ニュートン「これは、壮大な太陽系を模して作った単なる模型でしかない。太陽系を支配する驚くべき法則は、君も知っているはずだ。それを模して作ったこの単なるおもちゃが、設計者も製作者もなく、ひとりでにこんな形に出来たと言っても、君は信じない。」

ニュートン「ところが君は、この模型よりもはるかに複雑な本物の太陽系が、設計者も製作者もなく出現したと言う。いったいなぜそんな結論になるのか説明してくれたまえ!!」

こうしてニュートンは、宇宙の背後に、知性を有する偉大な創造者がおられることを、友人に得心させ、友人は神の存在を認めるようになったとのことです。

※この逸話はニュートンではなく、ドイツの学者アタナシウス・キルヒャーの逸話とする説もあります。

太陽、惑星、彗星から成る極めて美しい天体系は、知性を有する強力な実在者の意図と統御があって、初めて存在するようになったとしか言いようがない。・・・・至上の神は、永遠、無窮、全く完全なかたであられる

アイザックニュートン「プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)」


〔参考・引用〕
YouTube 周藤健氏「神様について」/WikiPedia「神の存在証明」